複合酸化物顔料とは(CICP)
複合酸化物顔料は複数の金属酸化物が高熱などにより化学的に結びついた無機顔料の一種です。Complex Inorganic Color Pigmentの頭文字をとってCICPと呼ばれています。また、セラミックス顔料、焼成顔料などの呼称も一般的です。
代表的な結晶構造としてルチル構造、スピネル構造があります。それらの結晶構造を持つ物質は自然界で宝石や鉱物として産出します。CICPは高純度な原材料を使用し、高温条件下で人工的に合成した単一の化合物です。
・Rutile Ti(XY)O2 |  |
・Spinel XY2O4 |  |
高温焼成
複数の金属酸化物を配合し、800〜1400℃の高温焼成で合成されます。非常に強固な結晶構造を作り、優れた化学的特性を兼ね備えた着色剤となります。
耐熱・耐候・耐薬品性が極めて良好です
熱、光、化学薬品など、外部からの刺激に対して変質を起こさずに色材として長期間安定な性能を発揮します。これらの性能は、耐候性塗料、耐熱性塗料、耐水性塗料他、過酷な条件で使用されるコーティングの着色剤として最適です。
あらゆるコーティングの設計に…
Yellow,Blue,Black,Green,Brownなど幅広い色相があります。また、隠蔽性に優れ、分散性の良好な微粒子であるため、カラーマッチングの際の取扱いが易しく、あらゆる着色用途にご使用いただけます。アサヒ化成工業(株)では、お客様のご要望に応じて最適な顔料をご提供いたします。